認知・判断・操作
『認知・判断・操作』なんか聞いたことありますよね?そうまさしく自動車の教習所で習う基本です。
スポーツも同様で、卓球においては台との距離やボールの速さで認知が出来たとしても、判断が追いつかない事はよくある事です。以前も反射的ミスと選択ミスのお話もしました。ある意味でこれは判断の話になりますね。
認知
例えば自動車の運転でも横断歩道に人がいる。信号が赤に変わる。と道の先に何があるかを認知する所から入ると思います。
卓球も「信号がある」と同様に『打たれた』とまず認知します。サーブやレシーブ、ラリーも相手に打たれた認知する事からプレーに入っていきますがまずこの認知が遅ければ当然全て上手くいきません。
判断
先ほどの赤信号の話をすると「止まる」という判断があります。
卓球では、相手から来るボールの「コース、回転、スピード」の判断だけでなく、自分がどの様にしてそのボールを打ち返すかの判断(例 フォアで返球かバックで返球か等)もしなければなりません。ここは車のアクセルとブレーキのみとは違い選択肢がたくさんあります。
操作(技術)
操作は赤信号でいう止まるための「ブレーキを踏む」という動作です。ブレーキも運転手のゆっくり止まるか急停止しなければならないのかの判断によって操作が変わってきます。
スポーツにおいてはより複雑で様々な技術があります。
選手と指導者の関係は
正直技術を養うのは遅かれ早かれ練習や指導を受けてさえいれば習得出来ます。運転も教習所内のコースでは加速の仕方や減速、右左折、駐車の仕方等の「技術」を学びます。ただ皆さん思い出してほしいのは初めて実際の道路で運転した時は「判断」の連続で焦った方が大半かと思います。徐々に教官の方から場面においてはこうした方が良いというルールや運転マナーなど「判断」のやり方考え方を吸収していきますよね。
大事なのは「どの技術を使うかという判断力」と最近思います。卓球において試合するのは1人か2人。技術を使うのは1人。最後に判断するのは人です。弱気な判断や油断した判断も人間味があります。ただ人間性がそれぞれの判断に影響してくるため選手や保護者の方はそれぞれの指導者は「技術を教えるだけの関係」か「試合においてその選手の判断に影響を与える関係」なのかは重要視してもいいところです。私はなるべく後者である様に心掛けたいです。